ヒヨドリの進化?

前回、果実系の餌場を作るとヒヨドリが飛来するという話を書きました。
ヒヨドリは体が大きいので、メジロなどを追い散らして、たとえば餌場に置いたみかんを外の皮ごと食べます(メジロは中の薄皮まで)。

そんな彼らも苦手があって、足場の悪いところにある餌は食べることができません。
紐にぶら下げた餌などは、恨めしそうにそれを見て、メジロを追い散らしています。
メジロは多少足場が不安定でも体が軽いので大丈夫みたいです。

しかし、餌がなくなってくると、ヒヨドリもそんなことをしている余裕はありません。
何とか餌にありつかなくては干からびてしまいます。

そんなヒヨドリは何をするか。
実は、ホバリングを試みるようになります。
そしてどんどんうまくなっていき、5秒くらいではありますが、ハチドリのように羽を激しく羽ばたかせ、みかんを食べるようになります。
このまま覚えていったら、そのうちハチドリのように進化するのではないか、そう思わせるほどうまくなります。

しかし、梅の花がほころび、自然にある餌が多くなってくると、彼らはそちらにいってしまうため、その能力は失われてしまいます。
次の年にみかんがぶら下がっていても、また恨めしそうにみるところからスタートです。
人間と同じで、使わないとすぐ忘れてしまうということでしょう。
なかなか進化につながるというわけにはいかないようです。
何かちょっともったいない話ですね。

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